【仏教用語/人物集 索引】

アトゥラ

投稿日:0101年10月17日 更新日:

アトゥラは、北方インドのサーヴァッティー市の在俗信者です。

ある時、500人の信者に囲まれて、レーヴァタ長老のところに行って教えを聞こうとしましたが、この長老は一人静かに瞑想にふけっていたために、何も説いてくれませんでした。

そこで彼は憤ってサーリプッタ長老のところへ行ったら、アビダルマに関する議論をやたらに聞かされました。「こんな難解な話を聞いて何の役に立つのか?」と憤ってしまいます。

次にアーナンダ長老のところへ行ったところ、ほんの少しばかり教えを説いてくれました。

そこでやはり憤って、最後に祇園精舎にいるブッダのところへ行ったところ、ブッダは次の詩を語ったということです。

・「アトゥラよ。これは昔にも言うことであり、いまに始まることでもない。沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はいない。」(ダンマパダ 227偈

<< 戻る

-人物, 仏教を本気で学ぶ
-,



Copyright © 1993 - 2024 寺院センター All Rights Reserved.