サールナートはブッダが教えを説き始めた地として仏教の四大聖地および八大聖地の一つに数えられます。その教えを説いた相手は五比丘だと伝えられています。サールナートのうち鹿野苑(ろくやおん)だったとされる場所は現在、インド政府によって整理され遺跡公園になっています。そこには、ブッダの初転法輪(しょてんぼうりん)の地に立つダーメーク・ストゥーパがあり(写真)、4頭の獅子像があしらわれているアショーカ王の石柱も出土し、インドの国章となっています。また、バラナシ(ベナレス)の北方約10kmに位置します。
「スッタニパータ」には「仙人のあつまる所という名の林」という名で出てきます。
・「生きとし生ける者の最上者、最高の人、牡牛のような人、生きとし生けるものの内の最高の人(ブッダ)は、やがて仙人のあつまる所という名の林で法輪を回転するであろう。猛き獅子が百獣に打ち勝って吼えるように。」(スッタニパータ 684偈)
(サールナート2018年4月撮影)
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