建久9(1198)年、法然上人は一部十六章からなる「選択本願念仏集」を撰述(せんじゅつ)しました。建久8(1197)年に九条兼実公の「浄土の教えの大事なことをまとめてほしい」と懇請されたのに応じられ、門弟の感西や証空や遵西の三人に執筆の助手役をつとめさせ、撰述にとりかりました。建久9(1198)年の春、法然上人は、浄土宗の根本宗典である『選択本願念仏集』という書物を著されました。
【第一】聖道浄土二門篇
【第二】雑行を捨てて正行に帰する篇
【第三】念仏往生本願篇
【第四】三輩念仏往生篇
【第五】念仏利益篇
【第六】末法万年に特り念仏を留むる篇
【第七】光明ただ念仏の行者を摂する篇
【第八】三心篇
【第九】四修法篇
【第十】化仏讃歎篇
【第十一】雑善に約対して念仏を讃歎する篇
【第十二】仏名を付属する篇
【第十三】念仏多善根遍
【第十四】六方諸仏ただ念仏の行者を証誠したまう篇
【第十五】六方諸仏護念篇
【第十六】弥陀の名号を以て舎利弗に付属したまう篇
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