三衣一鉢とは、大衣、上衣、中衣、鉢の4つの日用品のことで、修行僧が常備することを許された6種の生活用具(六物)の内の4種です。残りの2種は、臥具、水差しの袋です。
最古層の仏教テキストに「財を貯えることなく」等々の表現がよく出てきますが、この三衣一鉢や六物以外のものを貯えてはいけないということを示す言葉です。
後代になって、時代背景や、環境の変化、また、世界各地に仏教が広がる過程でその内容は変化していきました。
・「財を蓄えることなく、食物についてその本性を知り、その人々の解脱の境地は空にして無相であるならば、彼らの行く路(足跡)は知り難い。空飛ぶ鳥の迹が知り難いように。」(ダンマパダ 92偈)
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