仏教寺院において一宗の開祖・祖師や寺院の開山・開基の像や位牌を祀った堂のことを祖堂といいます。宗派によって、御影堂、開山堂、大師堂、法華堂などと呼ばれる場合があります。いずれにしても同じ宗派であっても、伽藍が整備された年代や寺院規模などにより違いがあります。祖堂であるからこの形で建てられているという見分けは出来ません。
例にあげた總持寺(神奈川県)の大祖堂は、祖堂と法堂(はっとう)を兼ねた本堂客殿で、千畳敷の内中外陣と、982坪の地下室を有し、瓦葺形の銅版屋根は53トンに及び、法要修行の場ともなっています。
(大祖堂 總持寺)
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