学道用心集は、道元禅師が興聖寺を開かれた翌年1234年に示されました。全10章の漢文による書物です。修行僧の心得を述べたもので、「菩提心を起こす可き事」にはじまり、「正法を見聞して必ず修習すべき事」「仏道は必ず行に依りて証入すべき事」「有所得心を用って仏法を修すべからざる事」「参禅学道は正師を求むべき事」「参禅に知るべき事」「仏法を修行して出離を欣求する人は須く参禅すべき事」「禅僧行履の事」「道に向かって修行すべき事」「直下承当の事」におわる。仏道修行に励む者の用心に不可欠な書です。
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