三徳とは、仏の徳を三方面から示したもので、①恩徳。衆生のためをはかり恩を施すこと。②断徳。煩悩を除き去ること。③智徳。智慧をもってあるがままに見ること。
三徳とは、阿字のもつ空・有・不生の徳。
三徳とは、食物の出来具合をいう。①軽煥(けいなん)。軽くて柔らかいこと。あまりこってりしたものはいけない。②浄潔(じょうけつ)。きれいにさっぱりとして、けがれがないこと。③如法作。規定にかない、丁寧につくってあること。盛り付けがよくできていること。三徳六味。
・「『禅苑清規』に云く、「六味精ならず、三徳給らざるは、典座の衆に奉する所以にあらず」と。先ず米を看んとして便ち砂を看、先ず砂を看んとして便ち米を看る。審細に看来り看去って、放心すべからずんば、自然に三徳円満し、六味倶に備らん。」(『典座教訓』3、米を洗うことも修行のうち)
上記以外にも「三徳」としてまとめられているものは多いようです。解説が必要なものをこちらに掲載しています。
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