四摂、または、四摂法とは、観世音菩薩や地蔵菩薩などが説いた、誰にでもできる人々を救いに導く菩薩の実践行です。四摂事(ししょうじ)、四恩(しおん)ともいいます。菩薩の実践とは、他者を幸せにしないかぎり、自分の幸せは得られないというものです。
また、この場合の「摂」という字は、「まとめる」「全てをとる」という意味を表します。次の四つの行為を合わせ行うことで菩薩の道を実践することが出来るといわれています。
・布施(ふせ)・・・教えやものを施すことで、独り占めせずに分かち合うこと。
・愛語(あいご)・・・あたたかい心のこもった言葉をかけること。
・利行(りぎょう)・・・見返りを求めずに、他人のためになることをすること。
・同事(どうじ)・・・相手の立場に立って物事を行うこと、苦楽を分かち仕事を共にすること。
<< 戻る