朝
山の描線が美しく見えた
台風が大陸に向かう
風が雲を追いやったのだろう
空と山の境界線
いつもある境界線
ここからは
見えたり
見えなかったり
時間が経つと
その線は姿を消した
人が消したのならば
苦情が来るだろう
美しかったのにと
そんな世の中だ
苦言は人と人の間だけ
そんなもんだ
自然には通用しない
言ったって仕方ない
人も自然の一部だ
言ったって仕方ない
美しいかどうかも
自然にとっては
構うもんじゃない
そこに
いつも
そうやってある
気付くか
気づかないかは
こっちの話
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