玄関を出ると
直径3センチほどの砂利が
敷き詰めてある
この家を建てた人が
良かれと思って敷いたものだ
砂利の隙間を縫って
草が芽生える
部活で運動場を慣らす
トンボがあれば
禅寺の枯山水気分で
砂利を扱えたかもしれない
毎日砂利を慣らせば
草は生えないだろうか
そう思うのも
毎日の車の出し入れで
ロードローラーで固めるがごとく
砂利が目的通りに
機能していないからだ
草にとっても
砂利は力強い相棒だ
砂利と砂利の間に
しっかりと根を張ることで
種を確実に増やしている
それを横目に
草を抜きながら
釜で砂利を掘り返す
地表に砂利として姿を現す
砂利は敵か味方か
今は味方でいてもらおう
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