四門出遊
(仏伝浮彫「四門出遊」ガンダーラ(2~3世紀))「なぜ、人は苦しみながらも生きるのだろう」釈迦族の王子であったお釈迦様の名はゴータマ・シッダッタといいましたが、人生に悩むシッダッタを見て、父親のスッドーダナ王(浄飯王)は、気晴らしに外出をすすめました。その時にシッダッタは4つの苦しみについて知ることになります。東西南北のそれぞれの城門から外出するこのエピソードを四門出遊(しもんしゅつゆう)と言います。シッダッタは最初、城の東門から外出します。するとそこに、老人がいました。従者に尋ねると「あれは老人です。老いると皆あのようになるのです」と言いました。次は南門から外出します。瘦せ衰えた病人を目にす...