4月、5月の春から夏に向けて、だんだんと温かくなる季節は、気持ちいい晴天かと思うと、どこからか厚い雲が広がってきて、雨が降り出すという天気がしばしばある。そんな雨が新緑を一層際立たせる。晴れの日ばかりでなく、突然の雨も自然の中では必然のことなのだろう。自然は上手くできている。
そんな自然を悟りの姿として見ることがある。行雲流水(こううんりゅうすい)と言って、こだわりのない空の雲、地を流れる水を表す言葉。福井県の永平寺や神奈川県横浜鶴見の總持寺などの修行僧、彼らをさして雲水(うんすい)ともいう。この言葉は雲の如く水の如く修行する姿を表し、行雲流水をもじった言葉だといわれている。
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