岩国藩5ヶ寺の筆頭であった曹洞宗「洞泉寺」 (とうせんじ) は紅葉谷公園の一角にあります。1450年 (宝徳2年) 、吉川経信が芸州新庄 (現、広島県山県郡北広島町) に創立した盤目山洞仙寺をルーツとし、1603年 (慶長8年) 、当地に移設された際に「洞泉」の字を当てたと言われています。
樹齢300年を越える枝垂れ梅「臥龍梅」 (がりょうのうめ) をはじめ、梅の古木が約10本あり、土塀や門と共に落ち着いた景観を見せています。2月下旬から3月中旬の梅の時期には観光客で賑わいますが、それ以外の時期はいつもひっそりと静まり返っています。
なお、大変残念なことに2004年 (平成16年) 9月の台風21号により、梅の幹や枝が折れる被害が発生し、風情ある景観がかなり損なわれました。下左写真の門前の梅も、だいぶ樹形が変わっています。その後、新しい枝もだいぶ伸び、現在では、落ち着いた風情を取り戻しつつあります。(リンク先より)
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