中島法雄

中島法雄

自動化を目指す時代に生きて

AIの普及やインターネットの高速化、様々な場所でのロボティクスの利用など、自動化を支える技術革新は衰えを知らないように思えます。どうやら人間は楽に生きる、楽に稼げる方向に向かいたいようですね。単純な作業や、置き換えるだけの作業、監視するだけの仕事などを時間制限なく動かせる機械にやってもらえるのであれば、人間は何を仕事にすれば良いでしょうか?これは機械による自動化の話ですが、既に何億年も自動化を実現しているのは宇宙であり、地球であり、生命です。宇宙はビッグバンが始めだとするとそこから自動的に広がっているし、地球は自動化された宇宙の一部で、姿かたちを変えながら自転し、太陽の周りを自動的に回っていま...
中島法雄

働くということとお金の関係

私は師匠が住職を務めるお寺で手伝い出したのは1993年からで、得度、学生時代を経て、そのお寺では2006年に副住職になり、2007年に下山しています。その間、住職の下で働いていました。途中、大本山での修行が1年間あり、日給200円、半年経つと300円になりました。「給料ちゃうやん」と思われるかもしれませんが、通帳には1ヶ月分の6000円ほどが「給料」の名目で振り込まれていました。現在は修行も働くということのようです。そこから師匠のお寺に戻ると月給制度で働きました。1か月間で8万円でした。天引きがないので、そこから奨学金を毎月3万円返済し、税金を払い、年金を払い、健康保険料を払い、電話代を払い、...
中島法雄

得度の日

今日は私が得度式を受けた日です。1998年のことなので、僧侶になって丸27年間が過ぎたことになります。師匠もお亡くなりになり、寺院から離れ、宗派の所属からも離れ、この心と身体を寺院センターと名付け、師匠から受け継いだ教えを灯にし、縁に随い歩む日々を送っています。私の生家は浄土宗でした。小学生の時に一緒に暮らしていた祖母を亡くしてから頻繁にお坊さんが来るようになり、身近に僧侶を感じるようになったのはその頃です。そのお坊さんは元々学校の先生をしていたという話を聞いたことから、子ども心ながら将来、仕事を引退したらお坊さんになってみたいと感じたものです。両親の離婚を経て、母親と暮らしていましたが、母は...
中島法雄

『寺院センター』ウェブサイト管理人について

ウェブサイト『寺院センター』管理人の中島法雄です。仏教やお寺が好きで、一般の家庭から仏門に入りました。生まれた頃から居間には仏壇があり、お供え物のお下がりを楽しみにする子どもでした。仏壇に水を供えたり、金仏器に炊き立てのご飯を丸く盛り付けたものを供える手伝いもしていました。幼い頃は意識していませんでしたが、生家の宗派は浄土宗、本尊は阿弥陀様です。小学校二年生になって、僕の誕生日の翌日、同居していた祖母が亡くなりました。それから法事や月参りでお参りに来てくれるお坊さんに興味を持つようになりました。子どもの頃の仏壇は生活の一部だったけれど、お坊さんは特別な存在でした。こんな私の自己紹介を書くのも、...