薬師如来像(やくしにょらいぞう)
薬師如来、薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)について、このページでは主に造像さた仏像としての薬師如来像、薬師瑠璃光如来像について書きます。如来とは悟りを開いた仏の姿で、薬師如来は、東方の浄瑠璃世界(じょうるりせかい)の教主で、西方の極楽浄土の教主である阿弥陀如来と相対しています。また、大医王仏とも呼ばれます。衣服は全身を覆う一枚の衲衣(のうえ)や大衣(だいえ)の布を着て、装飾品は身につけず、持物は左手に薬壺(やっこ)を持つか、何も持っていないものもあります。頭部は螺髪(らほつ)と呼ばれる髪型で、中央部は頂髻相(ちょうけいそう)・肉髻(にっけい)を表していて盛り上がっています。眉間には白毫...