【第10話】1円を笑うものは1円に泣く
現代社会を生きる上で、お金はなくてはならないものです。お金がない時代であれば、石斧などの道具、肉や果実などの食べ物がなくてはならないものでした。余ったものを交換したり、その土地にしかないものを旅先で交換したり、物々交換がされるようになりました。都市に定住するようになると、いつの頃か貨幣、お金が誕生します。人は助け合って生きているので、必要なものは買うことで手に入ります。そのためにお金は必要なわけですが、お坊さんがお金の話を少しでもすると、違和感や嫌悪感を感じる人が一部いるようです。恐らく、高額なお布施を請求されたとか、そのような話を聞いたとか、嫌な思いをしたのだと思います。そんなお寺ばかりでは...