善根(ぜんこん)
善根とは、よい報いを生み出す根本となる善い行い、よい果報をもたらす善い行いのことです。功徳のもととなるもの。ぜんごん。・「此生他生の善種となる。一銭一草の財をも布施すべし、此世他世の善根をきざす。法もたからなるべし、財も法なるべし。」(「正法眼蔵」菩提薩埵四摂法)・「学人祖道に随わんと思わば必ず善根をかろしめざれ。信教を専らにすべし。仏祖の行道は必ず衆善の集まる所なり。」(『正法眼蔵随聞記』65、人は必ず陰徳を修すべし)・「その聖者は、人のためをはかる心あり、未来における最上の清らかな境地を予見していた。その聖者に教えられて、かねて諸々の善根を積んでいたナーラカは、勝利者(ブッダ)を待望しつつ...