以下の偈において「あらゆる場合に」とは、与える前、与えつつあるとき、与え終わった後、その3つの時期をいいます。与える前には心楽しく、与えつつある時には心を清浄ならしめ、与え終わっては心喜ばしめると解釈されています。
・「マーガ青年がさらに続けて言った、「この世で施しの求めに応ずる在家の施主、福徳を求め福徳を目指して供物をささげる人が、他人に飲食を与えるに当って、どうしたならば祀りが成功成就するかということをわたくしに説いてください。先生!」
尊き師(ブッダ)は答えた、「マーガよ。祀りを行え。祀り実行者はあらゆる場合に心を清からしめよ。祀り実行者の専心することは祀りである。彼はここに安立して邪悪を捨てる。
彼は貪欲を離れ、憎悪を制し、無量の慈しみの心を起して、日夜常に怠らず、無量の慈しみの心をあらゆる方角にみなぎらせる。」」(スッタニパータ 505-507偈)
・「尊き師は答えた、「マーガよ。三種(3つの時期)の条件を具えた完全な祀りを実行するそのような人は、施与を受けるに相応しい人々を喜ばせる。」(スッタニパータ 509偈)
<< 戻る