螺髪(らほつ)
螺髪とは、パンチパーマのように丸まった仏像の髪の毛の名称です。仏の身体的特徴としてまとめられている三十二相のひとつで、毛上向相(もうじょうこうそう)という、身体の毛が上向きに生え右旋していて、紺青色を呈し柔軟であるという特徴を表しています。仏像がつくられる時には、巻き貝のような粒で表され、螺旋状(らせんじょう)の筋がつくことから螺髪といいます。また、彩色を施す場合には、青色を表現する為に群青色にされることが多いです。ただし、螺髪が歴史上のブッダの個人的特徴を表現したものという説はよく否定されます。螺髪の仏像が最も早く確認されているのは現在のところデリーの南々東150キロに位置するマトゥラー仏で...