生きることに重要なことは色々ありますが、その基本は衣食住と言われています。当然、食べて栄養をつけなければ生きていけません。そして、食べればトイレに行かなければなりませんね。どんなに綺麗に使っていてもトイレは汚れてしまいます。そのトイレは誰かが掃除しています。
トイレを掃除すれば幸せになるとか、強運がつくとか言われることがありますが、それは定かではありません。私が中学1年生になった時の担任の先生はトイレ掃除に厳しく、便器の中まで手で洗い、男性用の小便器にある皿丈の物も洗い場でタワシでこすり洗い。はじめは誰もが嫌な気持ちがありましたが、次第に掃除が終わると気分よくなりました。
時は流れて修行のために本山に一年間いた頃、ある時期を受付担当になっていました。参拝客も多く、トイレ掃除は大変でした。この頃も便器の中まで手を入れてピカピカに磨き上げていました。油断するとロールペーパーがなくなったり、参拝客が多いと受付が忙しく、忙しいとトイレ掃除ができず、トイレが汚いと先輩僧侶に怒られることも。
トイレは誰もが使います。そして、誰かが掃除します。使い方ひとつで綺麗なトイレになり、掃除の心がけひとつで気持ちよくなれます。トイレひとつで人生が見える気がしませんか?幸せか、強運かは自分の気持ち次第です。