【仏教用語/人物集 索引】

スッタニパータ【第5 彼岸にいたる道の章】9、学生ヘ-マカの質問

投稿日:0202年5月28日 更新日:

1084 ヘーマカさんがたずねた、
「かつてゴータマブッダ)の教えよりも以前に昔の人々が『以前にはこうだった』『未来はこうなるであろう』といってわたしに説き明かしたことは、全て伝え聞くにすぎません。それは全て思索の紛糺を増すのみ。わたしは彼らの説を喜びませんでした。

1085 聖者さま。あなたは、妄執を滅し尽くす法をわたくしにお説きください。それを知って、よく気を付けて行い、世間の執著を乗り越えましょう。」

1086 (ブッダが答えた)、「ヘーマカよ。この世において見たり聞いたり考えたり識別した快美な事物に対する欲望や貪りを除き去ることが、不滅のニルヴァーナの境地である。

1087 このことをよく知って、よく気を付け、現世において全くわずらいを離れた人々は、常に安らぎに帰している。世間の執著を乗り越えているのである」と。

⇒ 続きは 10、学生トーデイヤの質問 ⇒ 目次(はじめに戻る)

※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。

なお、底本としてパーリ語経典の『スッタニパータ』を使用していますが、学問的な正確性を追求する場合、参考文献である『「ブッダの言葉」中村元訳 岩波文庫』を読むようおすすめします。なお、章題/節題は比較しやすいよう同じにしました。

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