世間(せけん)

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「世間体が悪い」「世間の物笑いになる」「世間に顔向けできない」「渡る世間に鬼は無し」などのように一般的に使われている「世間」という言葉は、地域や国、社会というような範囲を指して、それを肯定する意味合いで使われる場合が多いようです。

世間は、諸行無常という言葉通り、常に変化しているものであり、迷いの世界、仮の世界とも呼ばれます。ここからここまでが世間だという境界もありませんから、人間がつくった境界のある地域や国、社会も、先の意味では世間とは言えません。世間は世界全体のことを指します。そして、常に変化しているものですから、世間を絶対的に肯定することは仏教の本来の意味とは異なります。

「世間」という言葉に対して「出世間」という言葉があります。常に変化している世間、迷いの世界である世間、世界全体のことを指す世間に対し、それを超越しているものを出世間といいます。お釈迦様の10種の称号を意味する如来十号の一つに「世間解」がありますが、世間・出世間をよく理解し、智慧を持った者のことをいいます。

私たちは、この世間を生きていますが、時には世間に疑問を持ったりすることもあります。世間は常に変化しているものですから、肯定するばかりでは生きずらくなるかもしれません。私の知る世間と、あなたの知る世間ではきっと違うものです。世間を尺度にするのではなく、一人一人が考えて、智慧を持って生きることが大切です。

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