【仏教用語/人物集 索引】

斎食(さいじき)

投稿日:2021年4月5日 更新日:

 
斎食とは、① 正午を過ぎてから食事しないよう午前中にとる食事、② 正午や決まった時間にとる食事、③ 法要など仏事の時に出す食事、④ 精進料理、⑤ 寺で出される食事のことをいいます。

① 正午を過ぎてから食事しないよう午前中にとる食事
それぞれの時代、それぞれの宗派の戒に基づき詳細は異なりますが、基本的に修行僧は午前中に食事を済ませて、午後以降は食事を口にしない生活をしています。その起源はお釈迦様のいた時代までさかのぼり、托鉢した食事を午前中にいただいていたことだと考えられます。朝に托鉢をして、朝の勤行の前に一食をいただき、午前11時頃にもう一食をとるという場合もあります。

② 正午や決まった時間にとる食事
正午や決まった時間にとる食事です。インド、中国においても、食堂で僧侶が集まり食事を行うことは大事な修行でした。食堂(じきどう)。斎時

③ 法要など仏事の時に出す食事
一般の方の法要の後、施主が僧侶や参列者を招待して行なう会食のことを指します。お坊さんや参列者に対する感謝を表す場であり、参列者全員で故人の思い出を話す機会でもあります。お斎(おとき)。

④ 精進料理
一般に精進料理といわれているものは、曹洞宗や臨済宗、黄檗宗などの禅宗で確立されたスタイルのものです。それぞれの時代、それぞれの宗派の戒に基づき、殺生や煩悩への刺激を避けた食材を使い調理された料理のことです。

⑤ 寺で出される食事
日常的に行われる法要ではなく、多くの僧侶を集めて行う法要の後に出される食事のことです。僧侶に対するもの、一般の方に対するもの、どちらもあります。法要の都合も様々なので、時間の決まりはありません。

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