茅葺屋根が雨漏りしない理由 お寺の屋根などで使われるカヤ

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・茅葺き(かやぶき)屋根は基本的に雨漏りを防止するために急勾配の屋根とし、通気性、断熱性に優れ「呼吸」する屋根と言われます。反面、近くで火災が生じた場合に簡単に類焼してしまう、台風などの強風で飛ばされるという短所もあります。防水が専門の石川さんという東海大学名誉教授によると、茅葺き屋根が雨漏りを防いでいるのは、茅という材質によるものではなく、棒状の材料を束(たば)にしたものによる導水効果(どうすいこうか)によって、表層だけ水が流れるからなのだとか。ちなみに、ガラス管の束を少しずつ隙間を空けたモデルによって、茅葺きと同じ効果が再現でき、雨漏りしないことも証明されています。そのため、経年で茅の形状が崩れ、隙間が埋まっていくと導水効果がなくなり、長雨が続くと雨漏りするようになるそうです。だから、茅葺屋根の修復に使われるカヤが必要になるのですね。

・全国の文化財の茅葺屋根の修復に使われるカヤの天日干しが、小浜市の中名田地区で始まり、来年の春に800束を出荷します。小浜市深野の茅場で始まった天日干しでは、背丈が2メートルから3メートルのススキを刈り取ってワラで束ね、土台に立てています。屋根を葺くのに使うカヤは、乾燥させると青みがかった軸が黄色く変わり、丈夫で長持ちするようになるということです。住民らでつくる組合が耕作放棄地に自生しているカヤを10年以上前から有効活用していて、来年の5月まで乾燥させ京都の修復の専門業者に去年と同じ800束を出荷します。出荷したものは、全国の文化財などで茅葺屋根の修復に使われる他、小浜市にある萬徳寺の書院の屋根の一部にも使われています。

文化財の屋根修復に使うカヤの天日干し(福井県)(福井放送(FBC))

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