-
-
霊鷲山(りょうじゅせん)
霊鷲山とは、インド・ビハール州のラージギルから北東へ5キロ程のところにある小高い岩山です。この場所でブッダが弟子たちに多くの説法をしたところとして知られています。この岩山の頂上には大きな ...
-
-
夜叉(やしゃ)
夜叉とは、八部衆の一つ、また、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、薬叉(やくしゃ)ともいい、勇健鬼(ゆうけんき)という訳名があります。また、捷疾鬼(しょうしつき)という異名もあります。顔かたち ...
-
-
巴語(パーリ語)
巴語(パーリ語)とは、南伝上座部仏教(Theravada Buddhism)の経典(『パーリ語経典』)で主に使用される言語です(⇔北伝・梵語)。「パーリ」とはもともと「外耳」「線」「列」 ...
-
-
荼毘(だび)- 火葬
荼毘とは、現代日本では一般的な葬法である火葬のことです。また、火葬することを「荼毘に付す」といいます。その語源とされるのは、梵語でディヤーパヤティ、巴語ではジャーペーティで、「燃やす」と ...
-
-
仏舎利(ぶっしゃり)- ブッダの遺骨の分配
仏舎利とは、お釈迦様(ブッダ)がクシナガラで入滅し荼毘(だび)に付された際の遺骨のことです。また、その際に出た灰をも含まれる場合があります。舎利は梵語ではシャリーラといい「遺骨」「遺体」 ...
-
-
護法善神(ごほうぜんじん)
護法善神とは、仏法および仏教徒を守護する主に天部の神・鬼神のことです。梵天 (ぼんてん) ・帝釈天 (たいしゃくてん) ・四天王・十二神将・十六善神・二十八部衆などに含まれる神・鬼神のこ ...
-
-
三門・山門(さんもん)
仏教寺院において正式な入口のことを三門または山門といいます。空門(くうもん)、無相門(むそうもん)、無作門(むさもん)の三境地を通って境内に入るという意味で三解脱門(さんげだつもん)とも ...
-
-
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
地蔵菩薩は、お地蔵さん、お地蔵様などとも呼ばれ、サンスクリット(梵語)では、クシティ・ガルバ・ボーディサットヴァといい、クシティとは「大地」の意味で、ガルバとは「胎内」「子宮」の意味で、 ...
-
-
甘露(かんろ)
甘露(かんろ)とは、インド神話において神々の飲物で、蜜のように甘く、飲むと不老不死になるというアムリタを、漢訳仏典では中国伝承の天地陰陽の気が調和すると天から降る甘い液体である甘露と同一 ...
-
-
経蔵(きょうぞう)- 仏教建築
経蔵とは、仏教寺院において経典や仏教に関する書物を収蔵する主要な建物です。経堂・経庫などともいわれます。また、経蔵の中央に輪蔵(りんぞう)が設置されている場合、中心軸に沿って回転させるこ ...
-
-
不動明王(ふどうみょうおう)
不動明王とは、梵語ではアチャラ・ナータと呼ばれ、アチャラとは山のように動かないこと、ナータとは守護者・尊のことで、全体としては「揺るぎなき守護者」の意味を持ちます。五大明王・八大明王の一 ...
-
-
御影堂(みえいどう)
2021/04/15 -用語集
み, 建築便り, 御影堂, 本願寺(東本願寺)-京都府京都市下京区仏教寺院において一宗の開祖・祖師や寺院の開山・開基の像や位牌を祀った堂のことを御影堂といいます。宗派によって、開山堂、祖堂、大師堂、法華堂などと呼ばれる場合があります。真言宗の御影堂など ...
-
-
天蓋(てんがい)
天蓋とは、仏像や住職が座っている上部にかざされる長方形・六角形・八角形・円形など笠状の仏具です。寺院の本堂などの諸堂に祀られている仏像の上部には「仏天蓋」が、住職が座っている位置の上部に ...
-
-
仏足石(ぶっそくせき)
ブッダが涅槃に入ってから、何を信仰対象にすればいいか人々は考えました。ブッダの教えに対する信仰はあったのですが、より分かりやすく伝えるためにはどうしたらいいのか? ブッダの教えで「自燈明 ...
-
-
旦那(だんな・檀那)
旦那とは、もともと仏教の言葉です。古代インドの言葉であるサンスクリット語の「ダーナ」の音写で、檀那とも書かれます。檀家という言葉も、布施という言葉も、ダーナから生まれました。意味は、与え ...
-
-
仁王像(におうぞう)
2021/04/13 -用語集
に, 仏像便り, 日石寺-富山県中新川郡, 東大寺-奈良県奈良市, 金剛力士仁王像とは、寺院の山門内で本堂を背に正面を向き境内を守っている二体一対の金剛力士像のことです。二王と表記される場合もあります。向かって右が口を大きく開け金剛杵(こんごうしょ)を持っている ...
-
-
警策(けいさく/きょうさく)
警策とは、注意や自覚を促し戒め励ますことで、「警策を与える」という意味から、修行者の肩や背中を打つ棒そのものが警策と呼ばれるようになりました。臨済宗では「けいさく」、曹洞宗では「きょうさ ...
-
-
如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)
如意輪観音菩薩は、如意輪菩薩、如意輪観世音菩薩、大梵深遠観音、救世菩薩などとも呼ばれます。サンスクリット(梵語)では、チンターマニチャクラ・アヴァローキテーシュヴァラ・ボーディサットヴァ ...
-
-
大丈夫(だいじょうぶ)
普段何気なく使う「大丈夫」は、もともとは仏教で使われていた言葉です。大丈夫とは、インドの古い言葉(サンスクリット語)で、マハー・プルシャと言いました。マハーは「偉大な」、プルシャは「人間 ...
-
-
玄関(げんかん)
家の入り口のことを玄関と呼びますが、菩提達磨による中国への禅の伝来の時、初め「禅」という言葉が無く、中国の道教の言葉だった「玄」という言葉に訳されました。そこから、自覚としての「深いさと ...
-
-
阿弥陀堂(あみだどう)
阿弥陀堂とは、阿弥陀如来を本尊とする仏堂のことです。その内部には金色の阿弥陀如来を安置し、壁に極彩色をもって極楽浄土を描いている場合が多くあります。奈良時代には、東大寺南阿弥陀堂(741 ...
-
-
善哉(ぜんざい)
善哉とはお経の中に出てくる言葉で、お釈迦さまが弟子を褒める時に使います。サンスクリット語の素晴らしいを意味する「sadhu」の漢訳です。漢字をそのまま読めば「よきかな」ということです。絵 ...
-
-
七堂伽藍(しちどうがらん)
七堂伽藍とは、寺院の建物群の中でも主要なものを表わす言葉です。伽藍とは、僧侶が集まり修行する場所を意味していたものが、僧侶が集まり住む建物群を意味するようになりました。梵語のサンガラーマ ...
-
-
三黙道場(さんもくどうじょう)
三黙道場とは、坐禅を組み、食事を食べ、睡眠する僧堂(坐禅堂)、トイレをする東司(とうす)、お風呂に入る浴司(よくす)の三か所で、誰とも話をせずに静かに行動する場所のことです。気持ちが緩み ...
-
-
灌仏会(花祭・釈尊降誕会・かんぶつえ)
4月8日は灌仏会(かんぶつえ/花祭・釈尊降誕会)です。釈尊、お釈迦様、ブッダ、色んな呼び名で呼ばれることがありますが、一番初め、生まれた時につけられた名前はシッダールタといいます。シッダールタが生まれ ...
-
-
螺髪(らほつ)
螺髪とは、パンチパーマのように丸まった仏像の髪の毛の名称です。仏の身体的特徴としてまとめられている三十二相のひとつで、毛上向相(もうじょうこうそう)という、身体の毛が上向きに生え右旋して ...
-
-
金堂(こんどう)
2021/04/07 -用語集
こ, 建築便り, 法隆寺-奈良県生駒郡, 金堂仏教寺院において仏像を安置し、礼拝供養するための建物を一般的に仏堂と呼び、その中でも中心となる場所を金堂といいます。一般的に本堂とも呼ばれ、仏殿(ぶつでん)とも呼ばれます。他にも、仏堂は ...
-
-
無憂樹(むゆうじゅ)
無憂樹とは、お釈迦さま誕生の花で、アショーカというマメ科の植物です。阿輸迦(あそか)の木とも呼ばれ、黄色から橙色の花を咲かせます。また、三大聖木の一つです。 臨月が近づいたお釈迦さまの母 ...
-
-
薬師堂(やくしどう)
薬師堂とは、薬師如来を本尊とする仏堂のことです。また、そのすべてを薬師堂というわけではなく、宗派や、伽藍が整備された年代、寺院規模などにより呼び方の違いがあります。薬師堂であるからこの形 ...
-
-
閻魔大王(えんまだいおう)
2021/04/05 -用語集
え, 仏像便り, 法乗院(深川閻魔堂)-東京都江東区, 閻魔大王閻魔大王とは、仏教などの世界観でいうところの地獄、冥界の王として死者の生前の罪を裁く神とされています。日本では地蔵菩薩の化身とされ、再び罪をつくらせない為に恐ろしい顔で接していると考えら ...
-
-
斎食(さいじき)
斎食とは、① 正午や決まった時間にとる食事、② 法要など仏事のときに出す食事、③ 精進料理、④ 寺で出される食事。 ①正午や決まった時間にとる食事 それぞれの時代、それぞれの宗派の戒に基 ...
-
-
マニ車(摩尼車)
マニ車とは、主にチベット仏教文化圏で使われている円筒形の部分が回る構造になっている仏具です。その側面にはマントラが刻まれ、内部にはロール状の経文や真言が納められています。大きさは様々で、 ...