【仏教用語/人物集 索引】

臘八接心(ろうはつせっしん)

投稿日:2023年12月1日 更新日:

ここ数日ですっかり寒くなりましたね。つい最近まで秋を楽しんでいたと思えば、いつの間にか冬になっていたようです。そんな季節の変わり目ですが、12月8日はインドで修行僧ゴータマ・シッダッタが菩提樹のもとで悟りを開きブッダになった日とされています。

悟りを開きブッダになったこの日のことを成道日(じょうどうび)といいます。悟りが開かれなければ今日の仏教は無いわけで、重要な日ということです。

各地の寺院ではそれに伴う行事が行われます。成道日に因んだテレビなどが放映されないか調べてみたのですが、残念ながら日本では放映されないようです。キリスト教的なクリスマスやハロウィン、バレンタインデーがメディアでクローズアップされるのとは対照的ですね。

さて、成道日に因んで坐禅会が行われる寺院も多いようで、この成道日に因む12月1日から12月8日までの坐禅会のことを臘八接心(ろうはつせっしん)といいます。宗派・寺院によって読み方が違うのですが、臘八摂心とも表記されます。

お釈迦様が7日間ひたすら坐禅を続けられた後、12月8日の未明に悟りを得られたことが仏典により伝えられている事から、それを追体験すべく行なわれるのが臘八接心です。

作法は寺院によって違うようですが、食事も坐っている場所で行い、夜寝る時もその場所で眠るので「坐睡」(ざすい)という言葉もあります。トイレ以外はその場を離れないという厳しい作法の修行期間になっている寺院もあります。

いきなり長時間の坐禅をすることは逆効果ですが、この機会に坐禅をしてみるのは如何でしょうか。

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