【仏教用語/人物集 索引】

愚痴(ぐち)

投稿日:2018年7月9日 更新日:

愚痴とは、言ってもしかたのないような不平不満を言って嘆くことです。もともとの意味は、仏の智恵に暗いこと、物事の真実を知らないこと、智恵や真実を知ろうとしないことを愚痴といいます。愚痴は、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)の三つの煩悩である三毒の一つです。

愚痴は、インドの古語・サンスクリット語の「moha(モーハ)」が語源だとされています。モーハは、中国語に翻訳された時に、愚痴、莫訶、馬鹿などに訳されました。ですので、馬鹿という言葉も、愚痴と同じ語源です。仏教では、もっと根源的な人間の「愚かさ」を表す概念として使われています。

現代の用法は少し意味が変わってきているようですが、「くどくどと愚痴を言う」「愚痴をこぼす」「他人の愚痴を聞いてあげる」「あの人は愚痴を言ってばかり」など、愚痴を言うことは、あまり良い印象は無く、周囲から好まれないものです。それでも漏らしてしまうのが愚痴です。

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