【仏教用語/人物集 索引】

勝興寺の国宝指定について(富山県高岡市)

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(2014年撮影の勝興寺)

これまで富山県内には国宝が一か所のみ高岡市の瑞龍寺(曹洞宗)だけでしたが、2022年10月12日(水曜日)に開催された国の文化審議会において、2021年3月に修復工事を終えた高岡市の勝興寺(浄土真宗本願寺派)「本堂」と「大広間及び式台」の2棟が国宝指定の答申を受けました!

既に勝興寺は12棟の建造物が重要文化財に指定されており、加賀藩主第11代を継いだ前田治脩の支援を受け、西本願寺の阿弥陀堂を模して寛政7年(1795年)に建立されました。

私が初めて訪れたのは2014年でしたが、そのきっかけは当寺でインド映画(タミル語映画)ジャンボ3D (Jumbulingam 3D/2016年公開)の撮影が行われたからでした。掲載画像は映画内で登場人物が出てくる角度と同じように撮影したもの。

そう、勝興寺は3D映画にも登場していたのです。映画のことは日本ではあまり知られていないかもしれませんが、国宝指定で更に注目されそうですね。

概要 ※以下、富山県発表資料の誤字を訂正・抜粋して掲載しています。
・指定物件
勝興寺本堂、大広間及び式台

国宝指定の理由
・本堂は、全国の国宝・重要文化財の寺院と比較して全国9番目と屈指の規模を誇り、江戸時代後期を代表する大型寺院本堂である。
・大広間及び式台は、上質で格式の高い真宗型の対面所(賓客の公式の接客場)の整備、発展過程を端的に示す。
・本堂、対面所を完備した、本山に準じる格式の寺院としては破格の規模、型式を備え、大型真宗寺院の典型として歴史的意義が極めて高い。
・浄土真宗が畿内から北陸へ教線を拡大する中、加賀前田家、本願寺などと関係を深め、地域の一大拠点として権勢を誇った宗教施設として、文化史的意義が深い。

今回の指定の意義
・富山県では、平成9(1997)年の瑞龍寺(仏殿、法堂、山門)の指定以来25年ぶり、2例目の国宝指定である。

【参考:富山県の国宝・重要文化財建造物(今回の指定を含む)】
国宝:2件5棟、重要文化財:19件44棟

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